うんちく其2(Gパン編) | Francis leather factory

うんちく其2(Gパン編)

デニム(denim)? ジーンズ(jeans)? ジーパン(Gパン)?

kawabouzuさんの記事を見て、うんちくを語るダイバですww
もはや、答えになっていませんが、ごめんなさい(`笑´)
ここで記載する文は、あくまでも、自分が知り得る範囲(経験を含む)での独り言です!
間違っていたらゴメンなさいww
ってな訳で、突っ込みはナシということでwwww
興味をもたれ、もっと詳しく知りたい方はwiki等で調べてみて下さいね!

*名称編

先ずはデニム
デニムは、まだ製品になっていない生地の事。
表になるインディゴ(藍)で染色された縦糸と裏側の横糸で構成され、
右綾織り、左綾織り、ブロークン 等がありますが、今回は、詳しく述べませんので、悪しからずww

次にジーンズ(jeans)
おそらく世界中、最も多くの人に、ジーンズという名称が使われていると思われますが、
そもそも、何故、ジーンズと呼ばれるのかは知りません。
何もデニムで作ったパンツだけがジーンズと呼ばれる訳でもなさそうですが。
ツイル、サテン、ピケ、ギャバジン、ダック、コーデュロイ 他。。。

そして、Gパン
日本人には最も親しみのある名称かと思われます。
いわゆる和製英語?にあたるのではないでしょうか??
本来は、jeans ですから「Jパン」と呼ぶのが普通でないでしょうか?
しかし、なぜか「Gパン」
一説によると、G I が好んで履いていたことから、
G Iパンツ → Gパン と呼ばれる様になった。
と、いう説もありますが定かではない様です。
が、自分的には、絶対、Gパンと言いたいんですww
Gパン バンザイwwww


*お手入れ(育てる)編

ここでは、生デニム(ノンウォッシュのGパン)を入手。を限定で記していきます。
目指す色落ちはもちろんヴィンテージリーバイス501XX
好みもありますが、出来ればジャストサイズをチョイスしましょう!
各メーカーや、生地のオンス、織り方等で、一発目の洗濯~乾燥方法で縮み具合が違います。
一発目の洗濯は、糊を落とすだけでじゅうぶんなので、
洗剤は使わず、ぬるま湯で糊をおとします(全自動で、1行程)
次に表向きのまま乾燥機にて完全にな乾かす(コインランドリーで30分)
そして、乾燥が終わったら直ちにGパンを取り出し
虫取り網を振り回すがごとくクーリング。←コレ、超!重要ww
自分の経験から、乾燥機にそのままほって置くと、
変な所に変なシワが入りカッコ悪いGパンになってしまいます。
家庭用の電気乾燥機も弱い為、
同じく変な所に変なアタリが出来るのでNG!

一般的には、洗濯~乾燥後に丈詰めを行いますが、
自分的には、縮みを計算した上で、最初に丈詰めを行った方が良いと思います。
(ショップに相談して下さい)
何故かと言いますと、縮ませた後にカットし、
いくらチェーンステッチで裾上げをしたとしても、
縮む際に出る裾のアタリは縦には出るが、斜めには出ないのです。
生地が縮む際に生じる斜めに出るアタリは強烈にかっこイイです。
↑コレかなりマニアックww
ジーンズの母国、アメリカでは、そもそもジーンズをカットする習慣はなく、
ウェスト各サイズに対し、レングスが28~37インチ位まで用意されており、
カットすることなく、ほとんどのユーザーがジャストサイズで履くことが出来ます。
それに対し、ジャパンでは、輸入、国産共に34か36のみ。カットは必至ww
いかにアメリカがジーンズ大国であるかを物語ります。
何が言いたいかと言いますと、
アメリカのユーズド ヴィンテージ ジーンズは、裾のアタリが強烈にかっこイイ!←コレ重要ww

生デニムは通常10センチ以上縮む為、
Gパンそのもの、各所に縮みによる変化が生じ、
シルエットは、よりGパンらしくなります。
後は、ガンガン履きまくり、歩腹前進をしたり、一緒に寝たりしましょう!
そして、太ももにベトベト感が出て来たらそろそろ洗濯です。
「Gパンは洗わない方が良い色になる」
と、言う方もおられますが、普通に考えても不潔だと思いますので、
自分は「汚れたら洗う」派、です。
さて、いよいよ二度目の洗濯になりますが、
洗剤は、「地球に優しい洗剤」等の名称で売られている
蛍光剤や漂白剤の入っていない物をチョイスしましょう。
欲を言えば、水は汲み置き、又は熱帯魚用の中和剤を入れます。
なぜならば、水道局の水は塩素が入っている為、
インディゴの色落ちを早めます←ココまでするかww
又、ソフト剤の良し悪しはわかりませんが、自分は入れない派です!
そして、乾燥←かなり重要!!
乾燥機にかけるも良し!
天日干しにするもよし!
そもそもアメリカのヴィンテージ ジーンズが、なぜあそこまでイイ色落ちをするか?
ですが、
本来アメリカはランドリーの国!
おそらく乾燥機の普及率は世界No.1でしょう!
どんなボロアパートにも設置されていると思います。
乾燥機に入れる程Gパン各所に強烈なアタリが出て来ます!
「Gパンは、裏返し、日陰干しにする」
などと言う方もおられますが、自分は、絶対に天日干し派です!(笑)
結構あまのじゃくで、逆説的意見派でもありますwwww
そもそもジーンズは、アメリカの作業着です。
無骨な男共が、作業着である、Gパンをご丁寧に裏返しにし、
日陰干しをしていたなんてとうてい思えませんww
天日干しにするにはちゃんとした理由があります!←自分の中でww
理論上、デニムの染料であるインディゴが太陽にさらす事により酸化し、
より深いブルーになる?様な気がしてならないんです。
天日干し、バンザイwwww

生デニム派の方はご存知かと思われますが、
数回洗濯を繰り返すと、生地の表面が起毛してきます。
この起毛か無くなるまでが一番のガマンどころではないでしょうか?
自分の経験上、試みたことは、
* 火で炙る←カゥボーイ達は焚き火をしていたに違いない!?
* 風呂に履いたまま入りタワシで擦る。
↑1970年代中頃、エドウィン(オールドウォッシュ)CMにて、そのシーンが出てきた。
* バリカン、ゲタ無しで起毛を刈る。
結果はといいますと•••???
自然に任せるのが一番の様な気がしますww
と、まぁ 中学生の頃からGパン育成に余年のない だいば なのですwwww

それから、Gパンの表になる糸を染める染料
(インディゴ)について少しお話をします。
インディゴ(藍)には、天然インディゴと合成インディゴがあります。
天然インディゴ、藍は、植物です。
藍の葉から抽出される液体は、最初は、赤茶色をしていますが、
空気に触れると酸化し、鮮やかなブルーになるのが特徴です。
しかし、その染色力は非常に弱く、
生デニムの様な黒に近い色まで染め上げるには、
職人による手染めで、40~50回も漬け込み→空気酸化
を繰り返さなければなりません。
かくして、糸の芯まで深く染め上がります。(革でいう芯通し)

事の始まりは、天然インディゴには、虫除けの効果(ニオイ?)
があるらしく、衣服の生地にしたのが起源とか??
そしてジャパンの藍染もそうだったとか??

一方、合成インディゴは染料自体が非常に濃く、
ロープ染色といって、ロープ状に織った糸を、一本づつ滑車を用いた機械を使い、
数回の染色で糸の表面だけが強く染まり、
糸の芯は、髪の毛一本分白いまま残る。のが特徴です。
尚、染料の成分は、酸化剤であることは間違いないと思いますが、
詳しくは知りませんww

履き込んだ後の色落ちですが、天然藍の手染めは、
糸の芯までそまっている為、
擦れた箇所のアタリは、白くならず
全体的に、水彩絵の具の様に淡くぼけた感じに成ります。
Gパン関連の書物を見ると、リーバイスでは、
501xx以前のモデルは縦落ちしておらず、
淡くぼけた感じのものが多くある気がします。
また、天然インディゴの手染めは時間、コストがかかる為、
徐々に廃れていったのでは?と思われます。

一方、合成インディゴのロープ染色は、
生地そのものの織り方や、育て方(洗濯、乾燥法)
なんかにも影響しますが、擦れた箇所のアタリは、
芯まで染まっていない為、ブルーと芯の白い部分の濃淡が出て、
小雨が降っているかの様な縦落ちが期待出来ます!
従って、ヴィンテージ リーバイス501xxに見られる縦落ちは、天然インディゴではない??

さて、シルエット(デザイン)ですが、
やはり王道は、リーバイス501xx
が起源と言われている「ヒップボーンハング」&「トラディショナルストレート」と呼ばれる「パイプドステムライン」でしょう。
ベルト無しで、腰骨に引っかかるのがジャストサイズです。
今時のローライズや、腰履きではないですよ!
レングスは、一番良く履くであろう、シューズ?ブーツ?で合わせ、
裾をふんずけない位がベストではないでしょうか。
映画「理由なき反抗」ジミーに学ぶ LEE101の2.5cmのロールアップも有りですね!
とにもかくにも、ジャストサイズで履くと、
股から横に延びるヒゲと呼ばれるアタリは、
正に猫のヒゲの様になり強烈にカッコいいです!
オーバーサイズや、太めをチョイスすると、
ヒゲは真横に延びず膝の方に延びていきます。
また、膝の後ろに出る、「ハチノス」と呼ばれる網目状になるアタリもGパンを育てる醍醐味の一つですね!

最後に、ここ数年のだいばのスタイルは、と、言いますと。
現行ラングラー「936スリムフィット」がお気に入りです。
シルエットは、ヒップボーンハングはもちろんのこと、
太ももから膝にかけてややタイトで、膝から裾にかけては、
同じ太さになっています。
カゥボーイブーツに最も似合うGパンだと思っています!
本番、テキサスや、オクラホマのカゥボーイや、ロデオマン達が、好んで履いているやつです。
アメリカでは、ラングラージーンズは、センタープレスを付けることが常になっており、
また、ラングラージーンズのみ、センタープレスを付けて履くことが許される?みたいです。
アメリカに行った際はホテルで必ずGパンをクリーニングに出します。
翌朝届いたGパンは、と言いますと、センタープレス バキバキで
旅館のシーツの如く、糊がビキビキww
垂直に起つ勢いですwwww
ジャパンでは、そこまではいきませんが、

例外として、ラングラーのGパンだけは、プロに任せろ!ですwwww

他、ラングラージーンズの大きな特徴ですが、
馬に乗った時に最大限美しく出るシルエットを重視して設計されているそうです。

また、最近のユーズド加工を施したGパンもかなりレベルの高いものも有り、
週に一度しか休みがないサラリーマンの方は、こちらを選ばれると良いかも知れません。

と、いう訳で、
手に入れたGパンは生き物の如く日々変化し、
くきっと良き伴侶となってくれることでしょう。

今回は、長文、かつ内容が濃い為、あえて画像は無しにしましたが、
想像を膨らませ、ついでにあそこも膨らませ、喜んで頂ければと思いますwwww

では!再見!!